令和7年11月30日㈰、大阪大学歯学部保存学講座主催のセミナー「歯髄保存療法の現在地~歯髄はどこまで残せるか」に参加してきました。
講演の前半では、深在性う蝕へのアプローチを体系的に整理したガイドラインが紹介されました。歯冠う蝕、根面う蝕、健全歯髄、失活歯髄などの状態に応じて「非切削管理」「段階的う蝕除去」「直接覆髄」「断髄」など治療判断基準がより明確になった印象です。特に注目だったのが、露髄が予測される深在性う蝕に対し、選択的う蝕除去が歯髄温存に有利であるとういう考えでした。
後半では実際の症例写真をもとに複数のアプローチが比較されました。う蝕象牙質をどこまで削合べきか、露髄を避けつつ歯髄の治癒を促すためには何が大切か。日々の臨床を振り返らせられる内容でした。


